「仮想通貨の51%攻撃は起きない」神話の崩壊

投稿者: | 2018年5月28日

こんにちはリンデンです。
最近は真夏のように暑くなってきましたね。曇っていても日焼けに気をつけなければ。。

先日、Verge・モナコインに続いて、ビットコインゴールドが51%攻撃の被害を受けていたことが発覚しました。
~【51%攻撃】XVG・MONAに続きビットコインゴールドが標的に/フィンテックなう~

時価総額トップのビットコインを始め、オープンパブリック型の仮想通貨は、51%攻撃のリスクが以前より指摘されてきました。
悪意のあるマイナーの改竄を防ぐために、サトシナカモトは、ハッシュ計算によるPoW(Proof of Work)という承認方法を発明しました。

この発明により、悪意のあるマイナーによる意図的な改竄(ビザンチン将軍問題)が極めて困難な設計となり、ビットコインでは51%攻撃が現実的に起きないとされてきたわけです。


ビットコインは改竄が難しいとされてた理由…

なぜ改竄が難しいかというと、最低でもマイナー全体の51%以上の計算力を持たないと攻撃は成功しないのですが、その計算力にかかるコンピュータリソースは既に莫大なものになっているためです。

もしそれほどの計算力を持っているとしたら、悪意のあるマイニングを行うよりも、善意のマイナーとしてマイニング報酬を手に入れたほうがよっぽど得をします。
悪意のあるマイナーも結局はビットコンが欲しいと考えているから、不正な取引で儲けようとしているわけです。

仮想通貨の改竄が発覚すると、その仮想通貨自体の価値が大きく低下しますので、やはり善意のあるマイニングを行うほうがお得です。
このように、悪事を働くインセンティブが沸かないような構造になっているのが、サトシナカモトの発明したPoWのよくできているところです。


アルトコインでは51%攻撃の難易度が低く、しかも成功すれば儲かる

では、ビットコインのような計算力を集めていないPoWのアルトコインの場合はどうでしょうか?
例えば、ビットコインやイーサリアムのマイニングに使用していたCPUやGPUなどのコンピュータリソースや電気代を、計算力の少ないアルトコインのマイニングに転用した場合です。

リソースを独占できてしまう可能性があるので、上で述べたビットコインの理論が当てはまらないことがわかります。

イーサリアムクラシックで51%攻撃の採算性を計算したサンパウロの研究者によると、だいたい5,500万ドル(約6,000万円)のコストで、10億ドル(約1,100億円)の利益に繋がるという研究発表があり話題となりました。

これまでは、悪意のあるマイナーに悪事を働くインセンティブがないので、このような攻撃をするのは、仮想通貨を潰そうとする連中だけだろうという予測がありました。
しかし、実は51%攻撃の費用対効果は、とても高いということが証明され始めているのです。


仮想通貨安全神話の崩壊~実際に狙われた3つの仮想通貨~

Verge、モナコイン、ビットコインゴールドを攻撃したマイナーも、もしかしたら気に入らない仮想通貨を潰しにきたという可能性を考えていましたが、単純に攻撃による多額の成功報酬を狙いにきた可能性があります。

詳細の被害金額は不明ですが、今回のビットコインゴールドの場合は、1860万ドル(約20億)の被害にあったとされています。
攻撃者が少ないコストで成功していたとしたら、仮想通貨の脆弱性を突いて、莫大な資金を不正に得たことになります。


PoS(Proof of Stake)でも問題は解決しない?

PoWの問題点を解決するためにPoS(Proof of Stake)が発明されました。
しかし、この方法も流動性が落ちたり、保有者が偏れば同じように51%攻撃が起きるリスクがあるなど、電気代以外でいまいちPoWの問題を解決できていない部分があります。

前回も述べましたが、仮想通貨の成長には、ギャンブル場となってしまった現状からの脱却が必要でしょう。
金儲けの連中だけが集まった低位アルトコインは、ある程度淘汰され、選択と集中をしていくことが今後の仮想通貨市場の成長に不可欠と考えています。

では、また。

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