こんにちは、インフラエンジニア歴10年のモリタです。
本日は完全無料でインフラエンジニアならびにサーバエンジニアを目指すことができるITスクール「エンジニアカレッジ」をご紹介します。
※同じ運営会社の「プログラマカレッジ」についてはこちらで解説していませんのでご注意ください
エンジニアカレッジのいいところは96.2%という高い水準に表れている手厚い転職支援と、エンジニアにとって大切な「実際に手を動かして学ぶアウトプット重視」の実践的なカリキュラムで学ぶことができる点にあります。
受動的な授業型のカリキュラムや、個別学習スタイルを取り入れていることが多い他のITスクールと違い、生徒同士でチームを作って切磋琢磨できるように工夫されています。
カリキュラム内容もサーバOSで最もメジャーなLinuxの基礎から始まり、実際にサーバを構築できるところまで行われます。
また、サーバエンジニアの登竜門であるLinuC(旧LPIC)の資格取得支援まで用意されており、体系的に学べるだけでなく資格というかたちで理解していることの証明まで手に入れることができます。
さらに驚きなのはLinuCの試験費用15,000円(税別)まで負担してくれるので、サーバエンジニアを未経験から始めるのであれば通わないと損してしまうレベルです。
インフラエンジニアはあまり表に見えない部分を担っているため目立たないのですが、全てのITシステムはインフラがなければ動きません。
縁の下の力持ちであるインフラエンジニアの役割は超重要なのです。
しかもインフラエンジニアはキャリアアップがしやすく短期間で高年収を目指すことができる仕事なので、ITエンジニアとして一歩踏み出したいと考えている方には心からオススメできます。
本日は現役インフラエンジニアの視点でエンジニアカレッジを徹底解剖します。
私の愛するLinuxの重要性についても合わせて理解していただけると嬉しいです。
それではみていきましょう。
Table of Contents
エンジニアカレッジとは
エンジニアカレッジは運営会社インターノースが提供する「インフラエンジニアになるための研修並びに就職支援」を行う完全無料のITスクールです。
エンジニアカレッジとプログラマカレッジの違い
インターノースが主催しているITスクールは、エンジニアカレッジのほかにプログラマカレッジがあります。
エンジニアカレッジはインフラエンジニアになるためのサーバ構築研修なのに対して、プログラマカレッジはプログラマーになるためのJava、PHPなどのプログラミング研修を実施しています。
このページでは、現役インフラエンジニアの視点でエンジニアカレッジについて解説します。
エンジニアカレッジではプログラミングの学習はしませんのでプログラマー志望の方はご注意ください。
エンジニアカレッジについて
学習期間 | 1〜3ヶ月(通学授業&実践形式) |
費用 | 無料 |
学習形態 |
(新型コロナウイルス感染拡大のため2020年4月より全てオンライン講習に変更) |
年齢制限 | 20代 |
就職先 | 提携3,500社、5,000件以上の求人件数(就職率96.2%) 東京、神奈川、埼玉、千葉の企業 |
資格取得支援 | LinuCの取得支援あり |
エンジニアカレッジ の受講形式
エンジニアカレッジの受講形式は3種類ありますが、メインとなっている通学授業実践形式のコースでは、実際に手を動かすアウトプット型の研修内容になっています。
受講形式
- Skype個別研修
- 通学個別研修コース
- 通学授業&実践形式
※プログラマカレッジにある週3夜間コースはありません
未経験の方には研修期間が長く学習にフルコミットできる「通学授業&実践形式」をオススメします。
全てのコースは無料で利用できるので、未経験の方は特に「通学授業&実践形式」でスクールにフルコミットしましょう。
エンジニアカレッジはなぜ無料か
エンジニアカレッジはインターノースという運営会社により提供されているITスクールです。
エンジニアカレッジを受講する生徒は研修後にインターノースの転職支援経由で就職することになっていますが、この就職先から「協賛金/採用紹介料」が払われることによりスクールの研修費用が賄われています。
インターノースの取引先企業は3,500社あり求人件数は5,000件を超えています。
生徒の正社員就業率は96.2%と非常に高い水準で、この実績があるからこそ提供できるWin-Winのサービスなのです。
アクセス・受講場所
新型コロナウイルス対策
2020年6月時点で、エンジニアカレッジは新型コロナウイルス拡大防止・感染予防のため、説明会&授業は全てオンラインで行われています。
音声チャットツールを使用して気軽に質問ができるなど、通学同様のサポート体制が整っています。
授業形式の最新情報はエンジニアカレッジの公式ホームページでご参照ください。
通学授業&実践形式の受講場所
通学授業&実践形式の受講場所
池尻大橋研修所
〒154-0005
東京都世田谷区三宿一丁目8番19号
MBA ビル1F
「池尻大橋」駅(田園都市線)徒歩10分
「三軒茶屋」駅(田園都市線)徒歩11分
通学個別研修の受講場所
通学個別研修の受講場所
本社
〒105-6031
東京都港区虎ノ門4-3-1
城山トラストタワー31F
TEL 03-6205-7707 FAX 03-6205-7708
「神谷町」駅(日比谷線)徒歩2分
「六本木一丁目」駅(南北線)徒歩6分
エンジニアカレッジの学習スタイル
エンジニアカレッジの学習スタイルは、アウトプット重視の実践的な内容になっています。
完全受動型の授業だけでなく、サーバ構築や本番さながらのチーム演習が行われるなど、基本的に手を動かしながら学ぶことができます。
エンジニアにとって手を動かしながら学ぶという経験はかなり大事なため非常にいい学習スタイルだと思います。
また、研修でわからないことがあれば講師に個別で質問できますので、わからないことがあれば恥を忍んで積極的に質問しましょう。
一度ITエンジニアとして就職してしまえば誰かに教えてもらうことはなかなかできなくなります。
エンジニアカレッジに通っている期間は講師に教えてもらえる絶好のチャンスですよ。
エンジニアカレッジで学べること
エンジニアカレッジで学べることはITの基礎、サーバ構築、ツール操作、演習に分けられます。
基礎から始まりサーバ構築やTeraterm操作などインフラエンジニアに必須なものばかりです。
エンジニアカレッジ で学べることを表にまとめると下記の通りです。
【エンジニアカレッジのカリキュラム】
学習項目 | 学習内容 | 具体的な学習 |
基礎編 | コンピュータ基礎 | パソコンの基本操作 |
Linux基礎 | CentOSのインストール、基本コマンド、viエディタなど | |
ネットワーク基礎 | LAN、WAN、IPアドレスなど | |
セキュリティ基礎 | パケットフィルタリング、SSH、暗号化、公開鍵暗号方式など | |
クラウド基礎 | SaaS、PaaS、IaaSの違い、AWSでのWebサーバ構築など | |
サーバ構築 | DNSサーバ | BINDによるDNSサーバ構築、ドメイン、ホスト名、名前解決の理解 |
Webサーバ | ApacheによるWebサーバ構築、HTTP、HTTPSサーバの理解 | |
ファイルサーバ | SambaによるWindows共有ファイルサーバ構築 | |
メールサーバ | Postfixによるメールサーバ構築、メールサーバとDNSサーバの連携 | |
データベース | PostgreSQLによるDBサーバの構築、データ集計 | |
ツール・管理 | Teraterm | インフラエンジニアの100%が使うTeratermでLinux操作 |
シェルスクリプト | サーバエンジニア必須のスクリプト言語スキル取得 | |
監視サーバ | 現場でよく使われている監視ツールZabbixの操作 | |
演習 | チーム演習 | ファイルサーバークラスタ構築、ストリーミングサーバー構築、Samba4によるActiveDirectory構築など実際のプロジェクトさながらのチーム演習 |
インフラエンジニアに必須のLinuxが学べる
Linuxとは?
エンジニアカレッジではインフラエンジニアに必須OSのLinuxを学ぶことができます。
Linuxをあまりご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので簡単にご説明します。
Linuxはオープンソースと呼ばれる無料で使えるOSで、世界中のさまざまなサーバやコンピューターで使われている、この業界では1番有名なOSです。
下記のシステム構成要素を参考にしていただくと分かる通り、多くのWebサーバやアプリケーションもLinux上で動いています。
Linuxはサーバエンジニア必須のOS
世界中でLinuxが使われている
コンシューマ市場ではWindowsとUnix(Mac)が有名なので一般の方にはあまり馴染みがありませんが、Linuxは世界中で利用されています。
どれくらい使われているかというと、
Linuxは世界中で使われている
- 世界中の商用サーバでLinuxが使われている
- AndroidもLinuxベース
- スーパーコンピューターのTOP500台のうちLinuxのシェアは100%
- テレビなどのIoT家電、自動車、産業機器、ロボット、医療機器などほとんどLinuxベースで動いている
インフラは人の見えないところで動いていますので、普通の人は意識していませんが実はLinuxは私たちの生活にも身近なOSなのです。
Linuxがなければ、どんなにいけているWebサービスやプログラムも動かすことができないのです。
逆に言えばインフラエンジニアという仕事は、すべてのITサービスの生殺与奪権を持つことになりますので、非常に責任感の重い仕事なのです。
3つに分けられるLinuxの種類
Linuxには大きく3つの種類があり、エンジニアカレッジで扱うCentOSは、RedHat系と呼ばれる種類に属します。
詳しい解説は別の記事に譲りますが、RedHat系は商用サーバで最も使われているLinuxOSです。
CnetOSが使えれば同じくRedHat系のRHELもほぼ同じ感覚で使えますので、サーバエンジニアの仕事で困ることはありません。
RHELとCentoOSの違いは、ざっくりRHELが有償でCentOSが無償という程度の理解で今は十分です。
Linuxの種類
Linuxの種類 | ディストリビューション | 備考 |
RedHat系 | ・RedHat Enterprise Linux(RHEL) ・CentOS | 多くの商用サーバで利用されている「サーバエンジニアに必須のOS」 |
Debian系 | ・Ubuntu ・Raspbian | よくギークな人のPCやRaspberry Piで使用されている サーバで利用されているところはあまりみたことがない |
Slackware系 | ・openSUSE | 欧州で人気 使っている現場はみたことない |
LinuC取得支援制度
エンジニアカレッジ の大きな特典の1つとして、受験費用15,000円(税別)のLinuCが無料で受けられます。
これは駆け出しの頃に自費で受けた私からしたら非常に羨ましい支援です。これだけでもエンジニアカレッジに通う価値がありますね。
また、エンジニアカレッジはLinuCを運営している「LPI-Japan」のLinux認定校です。
LPI-Japanと連携することで、最新のIT業界の情報共有、Linux資格試験の「LinuC」に関する最新情報を知ることができます。
エンジニアカレッジはLinuxの学習に力を入れたい方に最もオススメの無料ITスクールです。
LinuC レベル2相当の学習ができる
先ほど表にまとめたカリキュラムにあった通り、エンジニアカレッジではDNS、Web、メール、ファイル、データベースといった主要サーバの構築まで学ぶことができます。
この辺りのサーバ構築は、LinuCではレベル2の内容となっています。
エンジニアカレッジで勉強すれば、Webサーバが自分で構築できるようになると思うとワクワクしませんか?
私がサーバエンジニアとして初めてIT業界にキャリアチェンジしたときは、Webサーバの構築ができるようになったことが嬉しくて、毎日のようにサーバを立ててはHTML・CSS・PHPで簡単に作ったWebサイトを表示させて遊んでました。
その頃はWebエンジニアという自分がめちゃくちゃカッコいいと本気で思ってました(笑)
LinuCレベル2をとるためには仮想化やコンテナなどもう少し追加で勉強しないといけない範囲もありますが、サーバ構築こそが1番のコアスキルとなりますので、エンジニアカレッジでちゃんと勉強すればすぐに取得できるようになると思います。
エンジニアカレッジ でLinuCレベル1を取得したら、就職後にレベル2にも是非チャレンジしてください。
卒業する頃にはサーバエンジニアとして完全に最初の一歩を踏み出した状態になっていますので、本を使った独学で十分に合格できます。
LinuCの勉強にはまず公式本から始めることをオススメします。私もLPIC(LinuCの旧試験)に合格したときは公式本で勉強しましたよ。
LinuC最新のVersion10.0に対応する公式本は2020年6月23日に発売されます。
LinuC対策 <最新の公式本>
エンジニアカレッジ で目指せる職種
エンジニアカレッジで目指すことができる職種はLinuxを得意とするサーバエンジニアです。
エンジニアカレッジで学習することによりLinuxでサーバ構築ができるようになりますが、Linuxエンジニアの需要は先にも述べた通り世の中でめちゃくちゃありますのでご安心ください。
売り手市場でスキル・年収アップが目指せます。
Linuxを得意とするサーバエンジニアを目指せる
余裕があれば仮想化・Windowsサーバ・ネットワークの独学もしよう
エンジニアカレッジでLinuxの勉強をするとともにLPICレベル1(LinuCの旧資格)を取得できれば、そのレベルでもサーバエンジニアとして十分稼いでいくことができます。
ただサーバエンジニアのコア技術はLinuxサーバ以外にもあり、特に仮想化やネットワークのスキルまであると一段レベルの高いインフラエンジニアになれます。
夜間や土日に余裕があれば本で勉強することをオススメします。
Linuxサーバのエンジニアであれば、順番的にはまずはサーバ仮想化から始めるのがいいでしょう。
サーバ仮想化で1番現場で使われているメーカーはVMwareのvSpherです。
VMwareの勉強をする際、最初に手に取るべき本は「VMware徹底入門」で間違いありません。
ネットワークエンジニアを目指すならネットビジョンアカデミーにしよう
インフラエンジニアはサーバエンジニアだけでなくネットワークエンジニアという職種も含まれます。
エンジニアカレッジはサーバ(特にLinuxサーバ)のエンジニアになれますが、ネットワークエンジニアになりたい方には同じく無料でネットワークに特化しているネットビジョンアカデミー(NVA)の方を選ぶことをオススメします。
ネットビジョンアカデミーならネットワークエンジニアの登竜門であるCCNAの資格取得支援もありますよ。
転職支援が充実している
エンジニアカレッジは他のインフラエンジニア向けITスクールに比べ、特に転職支援体制が充実しています。
運営元のインターノース株式会社がITエンジニアの人材紹介業を主軸としているだけあり、提携企業はなんと3,500社、求人件数も5,000件もの数を揃えています。
正社員就業率は96.2%と非常に高水準なことから分かる通り、卒業後の就職に不安を抱えている方にも安心できるサポート内容です。
具体的な転職支援は以下の通りです。
具体的な転職支援の内容
- 就職先の詳細情報
- 履歴書・職務経歴書作成
- ビジネスマナー
- 面接対策・想定質問
それぞれ具体的にみていきましょう。
就職先の詳細情報を教えてもらえる
エンジニアカレッジを運営しているインターノースは提携先3,500社、求人件数5,000件のなかから正社員就業をサポートしてくれます。
就職先の社風、離職率、事業優位性、財務安定性など、一般的には表に出てこない情報まで教えてもらった上で就職活動ができます。
企業の情報を事前に知れることは大変いいことです。
未経験でインフラエンジニアになると、就職できたとしても大してスキルアップできないヘルプデスクや、24時間体制の常駐作業員の仕事に回されるなど、思ったようにキャリアアップできないケースはよくある話です。
希望の仕事をキャリアアドバイザーにしっかり相談しながら就職活動をしましょう。
履歴書・職務経歴書作成
就職活動の特に書類審査で重要な履歴書と職務経歴書の作成支援があります。
自己PRに書くべきこと、退社理由は書くべきか、アルバイトや派遣の経歴は書くべきかなど、実際迷ってしまうポイントも丁寧にサポートしてくれます。
ビジネスマナー
ビジネスマナーは社会経験が豊富な方でも意外とできていないので改めて学ぶのはいいことです。
私も全然できていないと思います(笑)
言葉遣い、服装、企業訪問時の受付方法、名刺の貰い方、出されたお茶は飲んで良いのか、メモはとるべきかなど、面接前に不安を解消してくれます。
就職した後にも使えるスキルになります。
面接対策・想定質問
エンジニアカレッジでは、面接対策として経歴に合わせて想定される質問を50個以上も用意してくれます。
ここまでサポートが徹底していると安心できますね。
転職面接は自分の経歴をアピールするチャンスです。
「ITスクールの経験がアピールになるの?」と思われるかもしれませんがご安心ください。
プログラマーなどと違い、未経験でネットワークやサーバの実機を操作したことがある一般人など世の中にはそうそういません。
たまに天才少年プログラマーみたいな人は現れますが、TCP/IPを極めた少年など聞いたことがありませんからね。
エンジニアカレッジで3ヶ月学ぶという行動に出たあなたは、既に未経験から一歩足を進めた状態になっています。
スクールで学んだことを自信を持ってアピールしてみましょう!
エンジニアカレッジの評判
卒業生の生の声がエンジニアカレッジの公式ホームページで確認することができます。
一部を抜粋すると、
「文系でもエンジニアになれた」、「一緒に受講しているメンバーと話すことで内容が定着した」、「シェルスクリプトに躓きそうになった」、「ブラインドタッチもできない状態からめちゃくちゃ成長できた」、「ある授業で先生があえて教えないスタイルで頭を使って課題をクリアできた」、「履歴書と職務経歴書の添削をしてくれ面接の練習では的確にアドバイスをしてくれた」といった声が多かったです。
詳しくは公式ホームページからご参照ください。
さいごに:サーバエンジニアでキャリアアップしよう!
今回はエンジニアカレッジの研修内容と就職支援についてまとめました。
エンジニアカレッジはサーバエンジニアに必須のLinux環境でのサーバ構築スキルを磨くことができるスクールです。
就職まで充実のサポートがあるため未経験の方も安心して始めることができます。
最後にですが、インフラエンジニアならびにサーバエンジニアという仕事はキャリアアップをしていけば必ず年収が比例してアップする職業です。
エンジニアは経験やスキルが何よりも大切な職種なので、就職しようか迷っている時間があったら早めに挑戦してしまうことが大切です。
勇気をもって一歩を踏み出す行動力はいつかあなたの人生を支えてくれる重要な経験となります。
また悩みがあれば問合せページからメッセージをください。微力ながら現役インフラエンジニアの立場からアドバイスさせていただきます。
もちろん人生相談もOKです!
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。