【海外企業分析】スプランク Splunk inc. (NASDAQ:SPLK)

投稿者: | 2018年6月13日

こんにちは、Lindenです。

「これから株を買うなら日本よりも海外の企業だ、でも海外の会社のことなんて全然わからない」という方向けに海外企業の分析コーナを作りたいと思います。
基本的には世界をリードするアメリカや中国株で、楽天証券やSBI証券など日本から気軽に購入できるものに絞って取り上げます。

取り上げる企業についても、アップル、アマゾン、マイクロソフト、アルファベット(Google)、フェイスブックといった誰でも知っている企業ではなく、知る人ぞ知る今後大きな成長を期待できる企業に注目したいと思います。

私の仕事がら、海外のスタートアップで成長している企業をキャッチアップしていますので、お役に立てば幸いです。

第一回は、私自身も株を購入しているスプランクという企業です。

 

Splunk inc.(スプランク)の企業情報

企業名:Splunk inc.(スプランク)
上場: NASDAQ(ティッカーシンボル:SPLK)
業態:IT・通信
指標:最新情報は外部サイトを参照ください↓
参考指標:スプランクのファイナンスを参照する@yahooファイナンス

スプランクは様々なITシステムから生成される、データの収集、検索、分析、可視化を行うデータ分析プラットフォームを提供するソフトウェアです。
Michael Baum、Rob DasとErik Swanによって2003年にアメリカのサンフランシスコで設立され、2006年に製品をリリースした後、2009年には収益が黒字に転じました。
ナスダックに上場したのは2012年で、ティッカーシンボルはSPLKです。
日本をはじめ、ロンドン、香港など世界14ヶ国にオフィスを展開しており、従業員数は3,200人以上とされています。

スプランクの会社概要を見る:
https://www.splunk.com/ja_jp/about-us.html

 

スプランクとは

スプランクは企業内の様々なIT機器からデータを収集し、それを元に情報の可視化や分析を行えるようにするソフトウェアです。
企業内のIT情報は年々爆発的に増しており、ストレージコストの低下や分散処理の向上に伴い全ての情報をビッグデータとして活用する術を追求してきました。
スプランクはIT機器のビッグデータを収集し、素早い検索、可視化、分析を一元的に行えるプラットフォームを提供してくれます。
たとえば、FirewallやIPSなどのセキュリティ機器、基幹システム、データベース、サーバなどと連携することにより、それらの情報からほしいデータを簡単に検索することが可能です。

Splunk – Platform

スプランクはIT機器の情報を一限管理できるプラットフォームを提供

 

スプランクの製品概要

スプランクはさまざまなITシステムの情報を収集し、素早い検索、可視化、分析を一元的に行えるプラットフォームを提供してくれると申し上げましたが、それが近年下記5つの分野で注目されています。
一つずつ見ていきます。

スプランクの機能
1.ログ管理とIT運用
2.セキュリティイベント管理(SEIM)
3.ビジネス分析(ビッグデータ)
4.IoTと産業データ
5.アプリケーションデリバリー

 

1.ログ管理とIT運用

早速ですが、これがスプランクの真骨頂と言える分野です。
様々なIT機器のデータログをスプランクに集め、イベントに関連付けを行い、サービスレベルの可視性を高めることができます。IT機器の種別として、ネットワーク、サーバ、OS、データベースなどのミドルウェア、ビジネスアプリケーション、クラウドサービスなど多岐にわたって連携が可能となります。これらの連携により、IT運用でスプランクのプラットフォームによる一元管理が可能となります。

Splunk – IT運用

企業内ではさまざまなITシステムが使われていますが、スプランクは数多くの機器と連携することが可能です。スプランクから他のIT機器の情報を参照するには、各機器のログ情報をスプランクに集めるだけで問題ありません。例えばNagiosやCacti、Remedy、ServiceNowなどでそれぞれ管理・監視していたモニターを、スプランクのプラットフォームから一元的に管理ができるようになります。
また、スプランクは他のIT機器のAPIやSDKを利用して外部アプリケーションを操作することも可能です。連携機能は強力でスプランクの得意としていることです。

Splunk – IT管理

 

2.セキュリティイベント管理(SEIM)

もう一つスプランクが注目された大きな要因の一つとして、SEIM(Security Information and Event Management)製品でリーダーになったことが挙げられます。
SIEMは、アプリケーションやネットワーク機器のログを一元管理し、セキュリティ脅威をリアルタイムに検知することを目的としたセキュリティ分野で使用されるツールです。近年の標的型攻撃や情報漏洩、マルウェア感染におけるセキュリティ対策の一環として、これらを可視化するSEIMは外せないコンポーネントです。

Splunk – Security

スプランクはガートナーのマジック・クアドラントでSEIM製品のリーダに属しています。SEIM製品の競合として、IBMのQRadar(キューレーダー)などが昔からよく採用されていましたが、最近の導入実績はスプランクが逆転しつつあります。実際に使用して見ても、インデックスによる検索の素早さなど、スプランクが一枚上手という印象です。

SEIM – マジック・クアドラント

3.ビジネス分析(ビッグデータ)

IT機器情報は年々爆発的に増しており、これらの情報をビッグデータとしてスプランクに集めることにより可視化と分析が可能となりました。
ITシステムのデータはデータベースやクラウドサービスに点在していましたが、スプランクに集めることにより分析がしやすくなります。これまで企業は自社で集めた大量のデータをどのように活用するかを探求してきましたが、スプランクは情報集約・分析のツールとして非常に強力です。

Splunk for BigData

ビッグデータの分析

また、スプランクの素晴らしいところは、これらの情報をインデックスで紐づけることにより素早い検索を可能としているところです。データサイエンティストは、スプランクのプラットフォーム上から自動的に情報を検索して素早く可視化・分析をすることが可能となりました。

Splunk – Bussiness Analytics

ビジネス分析方法は徐々に変わりつつあります。リアルタイムでビジネス上の貴重な洞察を提供するために、データアーキテクト、アナリスト、販促担当者、製品管理者は、マシンデータのように新しいデータソースを利用し、それらを構造化データに組み込むことができます。

SPLUNK® FOR BUSINESS ANALYTICS
新しいクラスのデータを活用これまでなかったデータから、ビジネス分析を行える
新しいビジネスインサイトを獲得豊富なマシンデータと構造化データからビジネスインサイトを獲得できる
マシンデータを分析して識別パターン、異常値、傾向から、よりよいビジネス上の意思決定を行える
既存のBIツールを補完するその他のビッグデータ技術を活用する

 

4.IoTと産業データ

Splunkの使用により、IoTセンサーから得たデータと人工知能を掛け合わせ、各ケースに最適なインサイトを導き出すことができます。ネットワークと接続されているすべてのデバイス、制御システム、センサー、SCADA、ネットワーク、アプリケーション、エンドユーザーによって作成された、マシンデータ用の拡張可能な多目的プラットフォームを提供します。
運用やメンテナンス、セキュリティ、安全とコンプライアンス、デバイス分析などのユースケースに利用できます。

Splunk – IoT

 

5.アプリケーションデリバリー

スプランクの導入により、分散と相互接続が進んだ大規模アプリケーションの開発、テスト、インストール、運用が容易になります。アプリケーションの問題の早期発見と解決が可能となり、ダウンタイムを短縮できるとともに、主要業績指標についてプロアクティブなエンドツーエンドの可視化も実現できます。

SPLUNK® FOR APPLICATION DELIVERY
アプリのパフォーマンス向上影響を与える問題を特定することにより可用性と応答時間を向上
問題解決時間の削減素早いトラブルシューティングにより、平均修復時間(MTTR)を短縮
アプリの使用状況を把握ユーザーの行動やアプリケーションのパフォーマンスを可視化
優れた開発(DevOps)を可能に市場投入までの時間短縮と俊敏性の向上

Splunk Application Performance Insights

アプリケーションの可視化

 

スプランクはクラウドでの利用も可能

ここまでスプランクの製品の概要を確認してきました。
スプランクのソフトウェアを企業内にオンプレミスで配置する方法だけでなく、クラウドサービスとして利用することも可能です。今やクラウド利用は、企業にとって、制約を取り払い、急成長を実現するチャンスのツールとなっております。開発運用プロセスを見直して一新するチャンスでもあります。スプランクでは、SaaSだけではなく、AWSとの併用など、様々なクラウドオプションにも柔軟に対応しています。また、どのスプランクのクラウドソリューションを選んでも、データのセキュリティは万全を期しています。

Splunk – Cloudビジョン

SPLUNK® FOR CLOUD SOLUTION
Splunk CloudSplunk EnterpriseをSaaS で利用可能。高い信頼性を提供し、1 日 10 テラバイト以上にスケール可能。またデータは強力なセキュリティを確保。
AWS 上の Splunk EnterpriseSplunk EnterpriseをAWS でのデプロイができる。
Splunk Light小規模な IT 部門のログ検索と分析を自動化し、現場でのトラブルシューティングをスピードアップすることが可能。
AWS ソリューションAWS CloudTrail、Config、S3、Billing、VPC Flow Logs のデータ分析、Lambda、Kinesis、IoT といったサービスの監視、もしくは単に EC2 で実行中のアプリケーションの監視が可能。
クラウドサービス向け App利用中の様々なクラウドエコシステムを可視化。AWS、Akamai、ServiceNowなどに対応している。
ハイブリッドクラウドに対する可視ハイブリッド、オンプレミスにわたって一元的な可視性を提供。クラウド化に伴うシステムのサイロ化を防ぐ。

 

最後にチャート確認

以上がスプランクの企業分析でした。
近年注目を浴びているセキュリティの分野や、ビジネスデータ分析の分野でスプランクが外せない製品になってきていることをわかっていただけたと思います。スプランクは2013年アメリカのSC Magazineで「2013年ベストSIEMソリューション賞」を受賞したり、Fast Company Magazineでは、世界で最も革新的な企業、第4位、Big Data Innovatorとしては、第1位を獲得するなど注目度の高い企業です。日本でも金融や官公庁で導入実績が増えており、ビジネスシーンでは有名な企業となりました。

過去2年の株価をみると、2016年〜2017年は概ね横ばいだったのが、その後の1年で約2倍になっています。

Splunk – 株価

IDCやガートナーの市場予測で、セキュリティ、ビッグデータ、クラウドはまだまだ急速に成長していく分野とされています。その分野で強力な力を発揮するスプランクは、今後も着実に成長していく企業であると期待できるでしょう。個人的に注目している企業は他にもありますので、別途まとめていきたいと思います。

では、また。

#この記事は私の主観が入っております。投資の判断は自己責任でお願いします。

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