こんにちは、最近エンジニアとしての自分の働き方について真面目に考えているモリタです。
私は現在、日経大手の企業で会社員としてエンジニアをしていますが、フリーランスへの独立を選択肢に入れて次へのステップアップを検討しています。
フリーランスエンジニアとして働くことを検討している理由は、「自由な働き方」や「収入アップ」という短絡的なものではなく、フリーランスがこれから迎える時代にマッチした働き方だと思っているからです。
日本でこれまで続いてきた、1つの会社で定年まで勤めあげるという年功序列・終身雇用の時代は終焉を迎えました。
年功序列・終身雇用の終焉により、日本企業で旧来から続いたメンバーシップ型雇用から「JOB型雇用」へ変化していくことは間違いありません。
そして、JOB型雇用は成果主義で働くフリーランスと非常に相性が良い雇用形態です。
とはいいつつ、私も家族を養う身として「安定した会社員という立場を簡単に手放して大丈夫か?」という葛藤がまだ心の中に残っています。
今回の記事では、そんな私や同じ思いを持つみなさまのために、現時点での「正社員エンジニア」と「フリーランスエンジニア」の違いをまとめてみます。
フリーランスエンジニアが、私たちのイメージよりも安定して働ける事実や、年収をアップしやすい理由をみていきましょう。
逆にこの記事を読むことによって会社員としてのメリットを再確認することもできるはずです。
Table of Contents
会社員とフリーランスのメリット比較
会社員とフリーランスにはそれぞれメリットがあります。それぞれ確認していきましょう。
正社員エンジニアのメリット
まず、正社員エンジニアのメリットをみていきましょう。
正社員エンジニアのメリット
- 毎月安定した収入が得られる
- 新しいチャレンジで、スキルの幅が広げられる
- 本業に集中できる
- デスクやイスやプリンターなどのオフィス環境が用意される
- 社会的地位が高い
毎月安定した収入が得られる
正社員エンジニアのメリットは、なんといっても安定した収入ではないでしょうか。
月給に加えて、賞与(ボーナス)の収入もありますので、お金に対する計画性が立てやすくなります。
有給で休んでも給料が払われますし、窓際に座っているだけで高給取りの人もいます。
新しいチャレンジで、スキルの幅を広げられる
基本的に、エンジニアのプロジェクトアサインは、スキルとともに経験が重視されます。
顧客の要件を満たすことができるスキル・経験を持ったエンジニアに仕事が回ってくるのです。
ただ、正社員エンジニアの場合は、経験したことがない案件でも手を挙げればチャレンジできる機会が用意されています。
特に若手は、会社の育成計画に合えばどんどんチャレンジしていけますので、詳しい先輩エンジニアの元で貴重な学びを得ながら経験を積むことができます。
一方でフリーランス エンジニアの場合は、経験がなければ仕事がそもそも仕事が回されない場合がほとんどなので、新しいスキルを身に付けることが難しくなります。
本業に集中できる
企業規模によりますが、基本的に会社は業務が細分化しており、自分に任された仕事に集中して取り組むことができます。
一人前になってプロジェクトを担うことになれば、そのプロジェクトがうまく遂行できれば誰にも文句を言われません。
営業のことや、経理のことや、人事のことなどは、他の専門の部署の人たちがやってくれます。
一方でフリーランスエンジニアの場合は、エンジニア業だけでなく、契約や年末調整などを全て1人でやらないといけなくなります。
デスクやイスやプリンターなどのオフィス環境が用意される
会社員エンジニアの場合、オフィスで働くことが前提なので必要なデスクやイスやプリンターなどのオフィス環境が用意されています。
PCやモニターなど、仕事に必要な備品も会社で用意してくれます。
フリーランスになってこれらを全てを自分で買い揃えようと思うと、なかなか高価になります。
ただ、最近はテレワークが中心のIT企業も増えていますので、オフィスで働く人が減りあまりメリットといえなくなる日も近いかもしれません。
社会的地位が高い(与信評価)
正社員エンジニアは、ローンが組みやすい、クレジットカードが作りやすいといったメリットもあります。
社会的地位が高いという意味は、言葉そのままで受け取らないように注意してください。
収入的には、フリーランスの方が高くなりやすいのですが、外部へ証明する収入の実績を作るのに数年単位で時間がかかります。
大きいローンを組んだり、プラチナクラスのクレジットカードを作りたい方は、フリーランスになる前に作ることをおすすめいたします。
ローンやクレジットカードなどの与信は、(良くも悪くも)会社員としての給料をあてにしているということです。
フリーランスエンジニアのメリット
次にフリーランスエンジニアのメリットも確認していきましょう。
安定した正社員エンジニアを捨て、リスクのあるフリーランスとして独立するからには、大きなメリットがあるはずです。
フリーランスのメリット
- 働く時間と場所が自由
- 仕事中は専門スキルに集中できる
- 実力があれば高単価な仕事ができる
- 人間関係のストレスが減る
働く時間と場所が自由
フリーランスと一言でいっても、在宅型のフリーランス と、客先常駐型のフリーランスで働き方は大きく違ってきます。
在宅型のフリーランスは文字通り、家でもカフェでもコワーキングスペースでも好きな場所で好きな時間に働くことができます。
常駐型のフリーランスは、客先に常駐する必要があるため在宅型フリーランスに比べると自由度は落ちますが、エージェント経由で数あるプロジェクトから希望の勤務先を選ぶことも可能です。
どちらにしても正社員エンジニアは、働く場所や時間に自由がありませんので、選択肢を持つことができるのはフリーランスの大きなメリットの1つです。
エンジニアの働き方について詳しくは下記の記事も合わせて参考にしてください。
正社員と一言でいっても、一次請負、下請け、SESといったポジションによって働き方や求められるものが大きく変化します。
>>>関連記事:【正社員・SES・フリーランス ・派遣】ITエンジニアにおすすめの働き方【搾取されるな】
仕事中は専門スキルに集中できる
正社員エンジニアは、顧客(エンドユーザ)対応において強い責任感を求められます。
24時間、いつ鳴るかわからない携帯電話を会社から支給され、急なトラブルにも対応しないといけなくなります。
フリーランスの場合は、依頼の内容が切り出されて明確化されていますので、その範囲内で業務やスキルに集中することができます。
契約を明確化することをSOW(読み方:エス・オー・ダブリュー)と呼んだりしていますが、フリーランスであればSOWを外れた依頼を急に振られることはありません。
逆に正社員エンジニアの場合は、顧客の無茶振りに落とし所をつける折衝業務が多くあります。
そしてこの交渉ごとに神経をすり減らしてストレスを溜める人が多い。私も含めて。
実力があれば高単価な仕事ができる
フリーランス の大きなメリットは、収入を最大化できることです。
IT業界は今後も売り手市場が続くことが予測される業界なので、そこでスキルをもったエンジニアは引く手数多で単価も上がります。
フリーランスエンジニア最大手のエージェント「レバテックフリーランス」では、登録しているフリーランスの平均年収は「862万円」となっています。
正社員エンジニアでこの水準まで上げるには、日経大手の課長クラスになったり、外資系で働くなどしなければなかなか達成できない年収水準です。
正社員で働くプログラマーやSEやインフラエンジニアの平均年収は450〜500万円程度というデータがあるので、実に300万円以上の差があります。
さらには、会社員に比べて節税の恩恵を受けられることもフリーランス エンジニアの大きいメリットの1つです。
人間関係のストレスが減る
フリーランス としてしごとを選べるようになれば、わざわざ嫌いな人や無茶な人と仕事をする必要はなくなります。
上司や同僚や顧客を選べないサラリーマンからすると、一緒に仕事をする人を選ぶことができるフリーランスは羨ましく見えます。
人間関係のストレスって馬鹿になりませんからね。。
フリーランスのメリットが薄れつつある?!
フリーランスのメリットはどれも魅力的ですが、働き方によってはそこまで享受できないケースもあります。とくに近年急速にDXの導入が進み、サラリーマンの働き方も改善しています。具体的にみていきましょう。
会社員でも裁量労働、テレワークが浸透している
新型コロナウイルスの流行にともない、IT業界ではリモートワーク制度が急速に進んでいます。
特に大手企業が率先してテレワーク制度を導入していることもあり、今後IT業界ではリモートワークがデファクトスタンダードになることは間違いありません。
私の所属している会社でも基本はテレワークになったため、最近はほとんど自宅で働いています。
テレワークではこれまで日系企業が行ってきたメンバーシップ型の労働ではなく、JOB型に近い働き方が求められています。
すなわち成果主義への変革です。
成果主義になれば、自分の担当しているプロジェクトや業務がうまく回っていれば、誰にも文句を言われることなく好きな場所で好きな時間に働くことが可能です。
会社員の場合、22:00以降に働く場合は申請が必要などの一部の制約もありますが、あまり夜遅くに働くのは健康上よろしくないので気にする必要はないでしょう。
個人的には、テレワーク中心の生活になり人間関係のストレスも減りました。
以前はあまり好きではない人と会社で毎日顔を合わせていましたが、平気なようで意外とストレスだったことに気付きました(笑)
今ではチャットやTV会議といった最低限のコミュニケーションで業務に集中できるので、サラリーマンでもテレワークといった働き方改革の恩恵を受けられれる良い時代になりました。
フリーランスも準委任(SES)契約で実態は会社員とあまり変わらない
フリーランスエンジニアは、大きく「在宅型のエンジニア」と「常駐型のエンジニア」に分けられます。
そしてフリーランスエンジニアは、エージェント経由で準委任契約(SES)を結ぶ「常駐型エンジニア」が多数派です。
「常駐型」の場合は、フリーランスといっても企業に所属して社員と同じような勤務をすることになりますので、フリーランスに連想される「自由な場所と時間」はありません。
もちろん常駐先の企業がテレワーク制度を積極的に導入している場合はリモートワークができるのですが、フリーランス に限ったメリットというわけではありません。
今できるスキルをベースにした仕事しかできない
エンジニアは、実務経験によってスキルを磨いていく生き物です。
会社員エンジニアの場合、スキルの幅を広げるためにチャレンジ案件を任されたり、詳しい先輩や同僚と一緒に働くことで経験を積むことができます。
一方フリーランスエンジニアは、経験のないスキルを求められるプロジェクトに挑戦する機会が減りスキルの幅が広げられないというデメリットがあります。
もちろん交渉の仕方によりますので一概には言えませんが、フリーランスになると経験のない案件に挑戦できなくなる場合があるので注意が必要です。
フリーランス エンジニアは書籍代や勉強会参加費が経費化できますので、積極的に自己投資して能動的に知識の幅を広げていきましょう。
それでもフリーランスがおすすめできる理由
それでもフリーランスが強い理由があります。
報酬が上がる「フリーランス の平均年収は862万円」
フリーランスの魅力は、収入を上げられることではないでしょうか。
繰り返しとなりますが、フリーランスエンジニア最大手のエージェント「レバテックフリーランス」では、登録しているフリーランスの平均年収は「862万円」となっています。
スキルと経験を身につけて、高単価な仕事をまかされるフリーランス エンジニアになれば年収の大幅アップが可能です。
青色確定申告で経費を計上することにより、税制面で優遇される点も魅力的です。
エージェント経由によりイメージよりも安定して働くことが可能
フリーランスというと不安定なイメージがありますが、エージェント経由の準委任契約で働く場合は営業力がなくても案件を獲得しやすくなっています。
レバテックフリーランスでは、一度契約したエンジニアの再契約率が90%を超えています。
IT業界はこれからもしばらく売り手市場が続きますので、市場価値を高めていけば仕事に困ることはありません。
先日AbemaTVで68歳の元自衛官である藤原さんが、定年後にフリーランスエンジニアとして活躍しているという特集がありました。
>AbemaTV:元自衛官のフリーランスエンジニア、78歳で警備員に転身した元経営者…“70歳でも働く社会”が目の前に
藤原さんがIT業界でエンジニアになったのは55歳からで、フリーランスエンジニアになったのは65歳からとのことです。
藤原さんは、大手フリーランスエージェントのPE-BANKに登録しており、今のところ途切れることなく仕事ができているようです。
何歳からでも新しいことにチャレンジできる姿勢は素晴らしいことですね。
「私でもフリーランスとして独立可能なんだ!」という勇気が湧きました。
もうすぐJOB型雇用の時代がくる
日本では終身雇用が終焉を迎え、旧来から続いたメンバーシップ型雇用から「JOB型雇用」へ変化していくことは間違いありません。
正社員として安定して定年まで働く時代は終わりました。
JOB型雇用では成果報酬になりますので、まさにフリーランスと相性のいい働き方です。
全員がフリーランスのように成果主義で働く時代が確実に近づいています。
自由にキャリアを選択することができる
エンジニアは一生勉強といわれていますが、自分で市場価値を上げていくことがキャリアアップにおいて1番重要なことです。
フリーランスエンジニアは、そのキャリアアップが特に必要なポジションといえます。
キャリアアップをして市場価値を高めていけば、年収をアップすることが可能となりますし、業界で実績ができれば仕事が途切れることなく回ってきます。
自己研鑽(自己投資)によりスキルを高めていけば、新しいプロジェクトにもチャレンジしていけるでしょう。
やりたいスキルを伸ばして、需要とマッチすれば高単価の仕事もどんどん取れていくでしょう。
そういったキャリアアップの恩恵をダイレクトに受けれらるのはフリーランスエージェントのいいところでしょう。
興味を持ったらフリーランスの単価を調べてみよう
もしフリーランスに興味をもったら試しに自分でできる仕事がないか探してみましょう。最初は確実に仕事をみつけられるエージェント経由の準委任契約で始めるのもよいでしょう。
初級者フリーランスは準委任(SES)契約がおすすめ
フリーランスといっても、この業界で実績がなければ、いきなり営業して仕事を探していくことは難しいでしょう。
経験の浅いエンジニアほど、まずはエージェント経由の準委任契約(SES)で働くことがオススメです。
エージェント経由の準委任契約で働くことのメリットは下記の通りです。
準委任(SES)で働くことのメリット
- チームで仕事ができる
- 現場で仕事を覚えやすい
- エージェント経由で業務を請けるので安定している
- 高単価の仕事ができる
フリーランスエージェントは大手がおすすめ
エンジニアの仕事は、チームで働く現場が多いことや、直接契約では与信が通らない場合が多いので基本的にはフリーランス専門のエージェントサービスを利用することをおすすめいたします。
フリーランスのエージェントサービスを利用することにもマージンを取られるデメリットがありますが、エージェントを使うことによって仕事を安定的に探すことが出来ます。
マージンと言っても、10〜20%程度なので、正社員の準委任(SES)に比べればかなり良心的です。
一部の超優秀な(というか営業能力がある)ネットワークエンジニアを除いて、エージェントを使わないとほとんどの人は仕事を手に入れることすらできません。
おすすめのフリーランスエージェント 4選
どこのフリーランスエージェント使うべきかについてですが、結論を先に言うと大手のフリーランスエージェントを使いましょう。
大手を使う最大のメリットは、案件数が豊富にあることと、マージン率が低いことです。
豊富な案件数とマージン率が低いことは、フリーランスがエージェントサービスを利用する際の超重要なポイントなので、大手を使わない理由はありません。
下記の4社は実績が多く安心して利用できるフリーランスエージェントです。
オススメのフリーランスエージェント4選
フリーランスエージェント | 特徴 |
ギークスジョブ | 案件数が多く、マージン率がが低い。 |
レバテックフリーランス | フリーランスエージェント最大手。関東圏以外にも、大阪、福岡、名古屋、札幌、広島、佐賀などの幅広い地域にも対応。 |
PE-BANK | 元「首都圏コンピュータ技術者協同組合」。業界歴が長く安心して利用できる。 |
INTLOOP | 7,000人以上の登録者がおり業界で13年の歴史を持つ大手フリーランスエージェント。直請(プライム)率が93%と非常に高く、上流の案件を多く持っている。 |
実際におすすめエージェントでいい感じの案件を探してみた
上で紹介したフリーランスエージェントで、実際どのような案件があるか検索し具体的にご紹介した記事を以前に投稿しています。
この記事では、試しにネットワークエンジニアの仕事で検索しています。
単価の感覚が参考になると思いますので、是非是非あわせてお読みください。
>>>関連記事:【案件紹介あり】ネットワークエンジニアはフリーランスで簡単に高年収になる
まとめ:フリーランス界で先行者有利を勝ち取る
フリーランスには不安定なイメージもありますが、エージェント経由で準委任契約(SES)を結ぶエンジニアは、意外と安定して案件を獲得することができることがわかりました。
日本でこれまで続いてきた、1つの会社で定年まで勤めあげるという年功序列・終身雇用の時代は終焉を迎えました。
製造・金融・メーカーといったあらゆる産業で、業界を代表する大企業がリストラや採用方針の転換などを発表し、従業員の置かれる環境が急速に変化しています。
特に注目したいポイントは、かつての新卒一括採用の方針から、中途採用やフリーランスといった「即戦力人材」重視への転換がみられることです。
成果主義で働くフリーランスは、これから先進国が迎えるJOB型雇用にマッチした柔軟な働き方です。
これまでどうしてもフリーランスの不安定な部分に目が向けられてきましたが、知識やスキルを研鑽してキャリアアップをしていけば、安定して仕事を獲得することができます
また、これからやってくるJOB型雇用の時代に向けて、早めにフリーランスとしてスタートを切っていれば、IT業界で先行者有利を勝ち取ることができるでしょう。
本来「安定」とは柔軟に行動することによって得ることができるのです。
JOB型雇用時代の採用者は、フリーランス として経験豊富な人材を放ってはおかないでしょう。
これからもエンジニアの働き方や転職について記事を書いていきます。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!