市場規模が拡大するビットコイン
coinmarketcapによると、本日時点でビットコインの時価総額は94億ドルと、日本円換算で10兆円を超える金額となっています。
この金額はだいたいNTTドコモ、UFJフィナンシャルグループと同じくらいで、ビットコインより時価総額が高い日本の企業は、あとはトヨタ、NTT、ソフトバンクくらいしかありません。
ここ数週間でも飛ぶ鳥を落とす勢いで時価総額が高騰している暗号(仮想)通貨ですが、グローバルでみてもまだ個人投資家の資本が中心と言われています。
歴史的にまだ浅く、価格変動(ボラティリティ)が大きい性質上、まだ機関投資家へ普及はしていませんが、このまま暗号通貨市場が拡大していけば、近い将来世界中の企業や大口投資家が乗り出してくることも予想できます。
米・カナダでビットコインETF(上場投資信託)を申請中
現にビットコインのETF(上場投資信託)化の試みは、アメリカで数年前から申請されています。まだ不安定かつ未成熟な市場であると判断が下り実現していませんが、米国最大のオプション取引所であるCBOEが、ビットコインの先物オプション商品を2018年に上場すると発表しており、現在も米商品先物取引委員会(CTFC)の審査を待っている状態です。
カナダの企業Evolve Fundも、同国初のビットコインETFへ向けて動いていることが報道されています。もしこれが受理されればアメリカよりも先にカナダでビットコインETFが市場に流通することになります。
このように、世界中で暗号通貨やICO(Initial Coin Offering)に対する規制について議論を行っている最中ですが、もし大手ヘッジファンドを中心に機関投資家のマネーが流入してくれば、まだまだビットコインの価値は上がっていくことが予想されます。
アメリカやカナダでビットコインがETF化すれば、間違いなく価値は今よりさらに高まるでしょう。
今日はバンク・オブ・アメリカのアナリストが暗号通貨について言及した記事がありましたので翻訳してみました。
まだアメリカの冷静な反応に変わりはありませんが、ビットコインの市場価値が高まり、エコシステムや金融商品として国際的にもっと普及する日がくるといいですね。
バンク・オブ・アメリカのビットコインの見解に関するcoindeskの記事翻訳したので下記に貼り付けておきます。
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バンク・オブ・アメリカの報告書:Bitcoinの真の価値を評価することは不可能
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのアナリストは、国際的な仲介業者による暗号(仮想)通貨を中心とした金融商品化の動きが、より広い市場に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘しました。
10月16日、「暗号通貨-これは何が良いの?」と題した研究ノートで、アナリストはビットコインとイーサリアムやXRP(リップル)などの暗号通貨について取り扱っています。
この研究ノートは、市場の基礎を網羅しています。また、宇宙のように拡大するブロックチェーンネットワークに、より具体的に言及しています。
特にこのレポートは、暗号通貨技術をベースにした金融商品を含む、暗号通貨市場の未来の進展を形成する要因について触れています。
アナリストは、仲介業者がそのようなサービスを顧客に提供する動きが、市場の全体的な流動性と、関連する暗号通貨の時価総額の両方に影響を与えることを示唆しています。
暗号通貨の世界はダイナミックかつ革新的で、また不安定です。暗号通貨の正確な価値を評価することはできないかもしれませんが、全世界のブローカー・ディーラーが組織的に商品を提供すると決めれば、流動性と時価総額に影響を及ぼすでしょう。
昨年は暗号通貨に条件をつけられた金融商品を造るいくつかの取り組みが見られ、CBOEなどの企業はまだ生まれたばかりのエコシステムに参加する計画を発表しています。
それでもまだ、米国の規制当局はこうした提案に冷静に反応してきました。
バンク・オブ・アメリカのアナリストによると、「今後数ヶ月間に市場がどのように発展するかはっきりしない、これらの商品を投資推奨の商品に加えるのはまだまだ先の話で影響は予測もできない」と記しました。
(この記事はcoindeskの下記記事を翻訳したものです)
Bank of America Report: Bitcoin’s True Value ‘Impossible to Assess’
Bank of America Report: Bitcoin’s True Value ‘Impossible to Assess’
A potential move by global brokerages to offer products around cryptocurrencies could have a big impact on the wider market, analysts at Bank of America Merrill Lynch wrote.
In an Oct. 16 research note entitled “Introducing cryptocurrencies – what are they good for?”, the analysts tackle bitcoin as well as other cryptocurrencies such as ethereum and XRP. The note both covers the basics of the market and dives more specifically into the growing galaxy of open blockchain networks in operation today.
Notably, the report touches on the possible factors that could shape the cryptocurrency market’s future progression – including financial products based on the tech.
On this point, the bank’s analysts suggest that a move by brokerages to begin offering such services to their clients could affect both the overall liquidity of the market as well as the market capitalization for the relevant cryptocurrencies.
“The coin universe is dynamic and innovative and volatile; while a true value for cryptocurrencies may be impossible to assess, one factor which we believe could affect their liquidity and market capitalisation would be if one or more global broker/dealers decided to offer institutional-like products,” they wrote.
The past year has seen a number of high-profile efforts to build cryptocurrency-tied investment products, and firms like CBOE have described plans to take part in what is still a nascent ecosystem. Even so, regulators in the U.S. have reacted coolly to such proposals thus far.
And according to the Bank of America analysts, it remains far from certain how the market will develop in the months to come.
“[A]t present, these impacts are too far off, and too unpredictable, to form part of an estimate or an investment recommendation,” they wrote.
Image Credit: Roman Tiraspolsky / Shutterstock.com