【運用実績全て公開】実際の投資実績で見るウェルスナビが微妙な理由

投稿者: | 2018年6月14日

以前、ロボアドバイザーをやるくらいならアクティブファンドの投資信託を買った方がマシだと言いました。なぜかというと、ロボアドバイザーって中身の割に手数料が高いんですよね。同じ手数料払うならアクティブファンドの方を自分は選ぶかなと。

もちろんもっと手数料の安いインデックスファンドやETFをNISAつみたてNISAで購入するのが一番コスパが良いと思ってますけどね。

ロボアドバイザーは投資初心者向けの新しい投資で注目されていて、インフルエンサーもアフィリエイト目的で誘い込もうとしていますが、今の時点では投資対象としては魅力が乏しいというのが正直なところです。

ロボアドバイザーよりアクティブファンドのほうがマシ

 

運用実績だけでロボアドバイザーを選ぶのは早計

よく2016年あたりからの運用実績を紹介して、ロボアドバイザーをおすすめしているブログがありますが、2016年や2017年は、基本的に適温経済といわれる投資にとっては好景気の年でした。

ウェルスナビCEO 柴山氏の運用実績

ちなみにウェルスナビのCEO柴山氏も運用実績を公開しており、2016年1月~2018年3月の運用実績は年率+9.1%と大変いい成績になっています。# CEO柴山氏のウェルスナビ運用実績

2016年から2017年というのは先にも述べたとおり、世界的な好景気による資産インフレが起きていましたので、その流れに乗ったかたちの数字と言えるでしょう。

ただ、この数字だけ見て飛びつくのは危険です。彼らの数字は成長相場が前提の数字ですし、この時期においては他の商品に投資していた人たちも同様にいい成績をあげていたのです。数字だけに惑わされず、慎重に考えるスタイルでいきましょう。

ロボアドバイザーの特徴や、個人的にオススメできない理由は別の記事でもまとめていますので合わせてご覧いただければと思います。

ロボアドバイザーは本当にオススメできるのか?

 

そもそもロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーはインターネット上で資産運用の助言、ポートフォリオの構築、実際の運用を自動的に行うサービスです。証券会社や投資顧問会社に所属しているプロが行う従来の「フィナンシャルアドバイザー」に対して、ロボットがアルゴリズムで自動的に行うので「ロボアドバイザー」という造語になっています。

手数料は、人間が行う従来のフィナンシャルアドバイザーで、だいたい預かり資金の1〜2%を報酬として受け取るのが相場です。

ロボアドバイザーでは、これらをロボットが行うので、利用者は従来よりも低い手数料で利用でき、利用者の窓口も広くなるので、保有資産が少なくても気軽にサービスを受けられます。

フィナンシャルアドバイザー=投資のプロ(人間)が資産運用
ロボアドバイザー=ロボットが資産運用


 

ロボアドバイザーが向いている人

ロボアドバイザーサービスのターゲット層は、投資未経験の20〜40歳台の方で自分自身で証券会社に口座開設したり投資対象を検討してポートフォリオを組んだり購入する際や再投資する際の手間を省きたい人です。

リーマンショックや金融危機で財産を失った先輩世代、大手金融機関のリテール営業が行うコミッション型モデルの詐欺的な高額手数料、日本特有の投資に対するネガティブな印象などが相まって、若い世代は既存金融機関を嫌う人が多いです。

従来のフィナンシャルアドバイザーを問答無用に利用したくないといった人も多いでしょう。当然、プロのフィナンシャルアドバイザー側からしても、金融資産の少ない若者を相手にするメリットは少ないです。

フルサービスの資産運用会社の平均的な預かり資産額は1億円程度です。最低でも2,500万円程度であるのに対し、ロボアドバイザーは10万円程度の低額の資産から始めることができます

若い世代はフィナンシャルアドバイザーによる対面式の資産運用アドバイスを受けるよりも、スマートフォンやPCでわかりやすいユーザインターフェースをポチポチして、簡単に口座開設でき、手数料の安価なロボアドバイザーで十分です。

 

ロボアドバイザーが向いている人

・20〜40歳台の忙しい若者
・投資の初心者で投資先の選択や投資の手間を省きたい人
・少ない資金で運用を初めたい人

 

アメリカのロボアドバイザーは手数料が安い

ロボアドバイザーの特徴として、プロのフィナンシャルサービスを受けるよりも手数料が安価という点があると先ほど述べました。アメリカではフィナンシャルサービスの手数料の相場1〜2%に対して、ロボアドバイザーは0.15〜0.5%と非常に低水準となっています。

しかし、日本では現状手数料の相場はだいたい1%なので、それほど安いとは言えません。資産運用において、(運用資金が多い場合は特に)手数料がネックとなりますので、今後の改善に期待したい部分です。

 

アメリカと日本の手数料の比較

・アメリカのロボアドバイザー:だいたい0.15〜0.5%
・日本のロボアドバイザー:だいたい1%

 

ロボアドバイザーはAI投資ではない

よく「ロボアドバイザー=AI投資」という間違いをしている人が多いですが、現状は各社の独自アルゴリズムによってポートフォリオを自動生成・構築し、ポートフォリオに応じて運用中に適宜リバランスするサービスなので、AIという定義には当てはまりません

ただ、AIによるロボアドバイザーサービスは、アメリカで一部で登場していますので、今後日本にも広まる可能性は十分もあります。

 

ウェルスナビの自動リバランスのタイミングは?

リバランスとは、資産運用を続ける中でETFの時価が変動しポートフォリオの資産割合が当初算出された割合とかけ離れたものになったときに、最適な割合に戻すことです。ウェルスナビのリバランスは、原則として、半年に一度行われます。

例外として、最適ポートフォリオとの配分比率が5%以上乖離している資産クラスがあった場合は前倒しで行われることもあるようですが、資産評価額が50万円未満の場合は前倒しでのリバランスは行われません

この半年に一度という機械的なタイミングが最適なのかといった答えは今のところわかりません。フィンテックの急先鋒であるロボアドバイザーは、今のところ既存大手金融機関よりもウェルスナビやテオといったベンチャー企業が最もユーザを集めています。

ベンチャー企業のほとんどは、リーマンショック以降に設立されており、マーケットが順調に成長している相場しか経験していません。リーマンショックのようなイベントが起きた時に適切な軌道修正がされるかという点は今のところ未知数です。

 

ロボアドバイザーのアドバイスは適正なのか?

ここで冷静に考えてみたいのですが、ロボアドバイザーのアドバイスは本当に適正なのでしょうか?

ロボアドバイザー参入企業は、リーマンショック以降に設立されたベンチャー企業が中心です。最近はみずほ銀行のSMART FOLIO等、既存大手金融機関も参入してきていますが、多くのベンチャー企業は、マーケットが順調に成長している相場しか経験していません。

先ほども述べた通り、リーマンショックのようなイベントが起きた時に、適切なアドバイスがされるかという点は今のところ未知数です。

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リーマンショック(2018年9月)後の日経平均株価推移

 

また、投資対象の透明性についても注目すべきです。この辺は従来のフィナンシャルアドバイザーによるサービスで生じている問題でもありますが、アドバイス内容が彼らにとって都合のいい方へバイアスがかかってしまう可能性があるということです。

アドバイス内容がブラックボックス化されてしまえば、知らぬ間にサービス提供会社にとって都合のいい商品を掴まされていたという展開もありえます。

ただ、アメリカのロボアドバイザー大手ウェルスフロントは、自社アルゴリズムを公開していますので、これらが適正が誰でも検証することができます。若い世代は特にそうですが、既存金融機関をあまり信頼していない人が増えていますので、投資アルゴリズムの透明性というのはとても大切なことです。

 

ポートフォリオをカスタマイズできない

ウェルスナビで判定されたポートフォリオを自分の考えでチューニングすることは今のところできません。あくまで全自動で投資を委託するものとなっています。

手数料を1%も払って海外債券を買うことや、金や不動産はポートフォリオから外したいなどと思ってもそれを意のままにチューニングすることはできないのです。

ポートフォリオを自分の意思で決めたい人はロボアドバイザーではなく通常の能動的な投資を行います。

 

ロボアドバイザーと投資信託の運用実績公開!!

ということで、今回は私のロボアドバイザーと他の投資信託の投資実績を公開したいと思います。紹介する投資対象は下記の4商品。先に結果も含めまとめて公開しちゃいます。

【商品別の投資実績サマリー】

商品名商品種別手数料投資金総額投資開始時期トータルリターンオススメ度
ウェルスナビロボアドバイザー1%34万円2017年11月+2,642円
(+0.78 %)
ひふみプラス投資信託
アクティブファンド
1.0584%20万円2017年8月+47,166円
(+23.58 %)
ニッセイ外国株式
インデックスファンド
投資信託
インデックスファンド
0.20412%90万円2017年8月+53,139円
(+5.90 %)
ニッセイ日経225
インデックスファンド
投資信託
インデックスファンド
0.27%20万円2017年8月+31,040円
(+15.51 %)

 

ウェルスナビの投資実績

まずはロボアドバイザー最大手の一つ、ウェルスナビの実績です。2017年の11月に20万円で運用を開始し、これまで7ヵ月の間、毎月2万円の積立投資を行なっています。

元金は34万円で収益は「0.78%の黒字」となっています。2018年に入ってからずっと含み損を抱えておりましたが、5月にプラスに転じました。

ウェルスナビでの私のリスク許容度は「4/5(5段階中4番目にハイリスク)」に設定されています。

 

リスク許容度の診断6項目

①現在何歳ですか?
②年収はおおよそいくらですか?
③金融資産はおおよそいくらですか?
④毎月の積立額は?
⑤資産運用の目的は?
⑥株価が1ヶ月で暴落したら?

 

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Wealthnavi - 資産推移

 

詳細は過去のブログで記載していますが、この金額でも毎月300円くらいの高額な手数料を取られますのでバカになりません。ウェルスナビをはじめ、日本のロボアドバイザーの手数料は今後の改善を期待する点です。

【微益】 ウェルスナビの運用実績を公開!!

 

次に資産ごとの内訳ですが、米国株(VTI)のみ黒字で、その他が赤字になっていることがわかります。特に米国債券(AGG)が赤字の筆頭ですが、よく考えれば手数料1%も払って海外債券買っていること自体が微妙な話ですね。

ポートフォリオの診断はいつでも修正できますので、早めに再診断をしたいと思います。私のリスク診断については過去記事をご参照ください。
過去記事:【微益】 ウェルスナビの運用実績を公開!!

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Wealthnavi – ポートフォリオ

 

ひふみプラスの投資実績

続いてアクティブファンドで人気の高いひふみプラスです。楽天証券でも人気投資信託ランキングで1位を獲得しています。
私の運用実績ですが、昨年の8月に20万円で開始し、「24.10%の黒字」を叩き出しています。24%黒字という数字は凄まじいですね。

アクティブファンドは実際に信託会社のプロが運用していますので、手数料が高めになっています。それでもひふみプラスは「1.0584%」なので、ウェルスナビやテオの1%と同水準といっていいでしょう。それならアクティブファンドでよくない?と思うわけです。

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ひふみプラスの運用実績

 

ニッセイ外国株式インデックスファンドの投資実績

あと2つ参考に実績をご紹介したいと思います。

一つ目が、最近流行りの外国株式のインデックスファンドである「ニッセイ外国株式インデックスファンド」です。日本よりも海外の方が経済成長を期待できるという投資家が増えており、手始めにこの辺りのインデックスファンドに投資する人が多いようです。

もう一つ人気の外国株の投資信託としては、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」がありますが、こちらも今年に入ってから投資を開始していますので、ある程度日が経ったら実績をご紹介したいと思います。

こちらの成績は、「6.28%の黒字」なので、まずまずというところではないでしょうか。2月頃に世界同時株安になりましたが、その後しっかりと回復してきています。

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ニッセイ外国株式インデックスファンドの投資実績

 

ニッセイ日経225インデックスファンドの投資実績

最後に日経平均株価のインデックスファンドである「ニッセイ日経225インデックスファンド」です。日本を代表する225社のインデックスファンドで、ニュースでも必ず取り上げられる指標なので説明不要でしょう。

こちらの成績は、「16.67%の黒字」と思ったよりもいい成績ですね。

海外株の方が成長しているように思えるのですが、日本の株も2016年からは右肩上がりに成長していることがわかります。

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ニッセイ日経225インデックスファンド

 

まとめ:長期投資ならNISAで信託手数料の安いインデックスファンドを買うのが賢い

以上が私の投資しているロボアドバイザーと投資信託の運用実績です。

ロボアドバイザーは積立投資としていたり、投資開始時期が違ったりで完全な比較とはなっていませんので、あくまで参考程度にしていただければと思います。

投資信託は今回取り上げた商品のほかにも分散投資しています。それぞれの商品に特徴がありますが、私のオススメはやはり外国株と日本株のインデックスファンドへの分散投資でリバランスしておくことです。手数料が安いので、少額の投資であれば合わせてNISAやつみたてNISAを利用するのが一番お得ではないでしょうか。

今後も市場で目立った動きがありましたら紹介がてら実績を公開していきたいと思います。

#この記事は私の主観が入っております。投資の判断は自己責任でお願いします。

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【運用実績全て公開】実際の投資実績で見るウェルスナビが微妙な理由」への2件のフィードバック

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