【おすすめ3選】未経験からインフラエンジニアになる方法を解説

こんにちは、インフラエンジニアのモリタです。

本日は未経験からインフラエンジニアになる方法をご紹介します。

私自身はもともと医療職で働いていましたが、27歳のときにハローワークの職業訓練校に通って未経験からインフラエンジニアになることができました。

インフラエンジニアになった最初は下積み経験からはじめ大変なこともありましたが、5年たったころには年収が400万円も上がっていました。

インフラエンジニアは努力して実力を積んでいけばとてもスキルアップ&キャリアアップのしやすい職業です。

 【関連記事】私のインフラエンジニアとしての経歴・年収・資格・転職歴

ただ、この業界で経験を積みたくさんのことを知った今からすると、職業訓練校から目指すのが最善策か?と言われれば絶対の正解でもないと思っています。

インフラエンジニアとしての一歩目がうまく踏み出せないと、スキルアップのできない現場に回されて2年や3年を平気で無駄に費やしてしまう危険性があります。

今回は未経験からインフラエンジニアを目指す方向けに、どうしたらスタートダッシュを決めることができるかをまとめます。

さっそくみていきましょう。

インフラエンジニアとは?種類と仕事内容

まず最初にインフラエンジニアの種類と仕事内容についてご紹介します。

インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアは大きく分けると、ネットワークエンジニアとサーバエンジニアという職種に分けることができます。

下記は、代表的なITシステムを表した図です。

全てのシステムの土台にネットワークがあり、サーバ・ストレージ・OS・ミドルウェアの上でアプリケーションが動作しています。

インフラエンジニアの種類

 

ネットワークエンジニアはネットワーク部分を、サーバエンジニアはハードウェア、ハイパーバイザー、OS、ミドルウェア部分を担うエンジニアです。

インフラエンジニアと一言でいっても、さまざまな専門分野があり追求していくと奥の深い世界になってきます。

  • ネットワーク
  • ハードウェア
  • 仮想化(ハイパーバイザー・コンテナなど)
  • ストレージ
  • データベース
  • OS・ミドルウェア

 などなど他にもたくさん

インフラエンジニアの代表的な職種である「ネットワークエンジニア」と「サーバエンジニア」については、詳しく別の記事にまとめていますので合わせて参考にしてください。

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インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの業務内容は大きく以下のように分けられます。

インフラエンジニアの業務内容

  • コンサル
  • 提案(プリセールス)
  • 要件定義
  • 設計
  • 検証・構築
  • 運用・保守

これはITシステムのライフサイクルに関連しています。

下記はネットワークメーカー世界最大手のシスコシステムズの定義するインフラのライフサイクルです。

ライフサイクルのフェーズによって担当する業務が変わり、それぞれ得意とするエンジニアが存在しています。

シスコの定義するライフサイクル

 

ライフサイクルのフェーズ活躍できるインフラエンジニア
準備コンサルや提案(プリセールス)を得意とするインフラエンジニア
計画プロジェクトマネジメントを得意とするインフラエンジニア
設計基本・詳細設計を得意とするインフラエンジニア
実装検証や構築を得意とするインフラエンジニア
運用運用・保守を得意とするインフラエンジニア
最適化ユーザ業務に熟知したシステム管理者であるインフラエンジニア

インフラエンジニアに向いている人・必要なスキル

全てのエンジニアに共通してコミュニケーション能力と論理的思考ができる方が向いています。

インフラエンジニアに求められるスキル

  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力
  • 専門的に取り扱うインフラの知識・技術

「コミュニケーション能力」については意外に思う方もいるかもしれませんが、IT企業の人事担当者へのアンケートでは、採用で重要視している点に「コミュニケーション能力」が毎回1位になっています。

インフラエンジニアに関わらず、すべてのITエンジニアにコミュニケーション能力が求められています。

ITエンジニアは、顧客の要件や課題を明確にして解決していかなければならない仕事なので、技術さえあれば大丈夫と言うことは全くありません。

私も働いていて、お客様との調整だけでなく社内でも円滑なコミュニケーション能力を取りながら課題を解決していく人をみると本当に優秀なエンジニアだと感心します。

インフラエンジニアに必要な技術スキルは、下記記事で詳しく解説しています。

ネットワークから仮想サーバやコンテナまで網羅的にまとめていますので、お時間のある時にぜひ参考にしてください。

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未経験からインフラエンジニアを目指すメリット・デメリット

つづいて未経験からインフラエンジニアを目指すことのメリット・デメリットをみていきましょう。

メリット① 未経験でもインフラエンジニアになれる

インフラエンジニアは未経験でもチャレンジのしやすいエンジニアです。

なぜならインフラエンジニアに必要な技術は、皆の同じスタートラインから学ぶためです。

プログラミングの世界では10代で能力を発揮する天才が世の中にはたくさんいますが、インフラについてはあまりそういった方が現れません。

インフラがプログラミングに比較して目立たない部分を担っていることにも関係していますが、縁の下の力持ちであるインフラエンジニアのスキルは少々特殊なとこもあり学んだもの勝ちなのです。

私も未経験から勉強してインフラエンジニアにキャリアチェンジできましたし、同じような同僚・友人も周りにたくさんいます。

きちんとした手段で学べば就職しやすい仕事なのでご安心ください。

メリット② キャリアアップや転職や年収アップが超やりやすい

インフラエンジニアのいいところはキャリアアップがしやすいことです。

経験とそれに伴ったスキルを身につけていくことにより、短期間で年収を上げることも可能です。

私は未経験からインフラエンジニアを始めて、4年間で年収を400万円以上アップすることに成功しています。

インフラエンジニアのキャリアアップについては下記の記事で詳しく解説していますので、お時間のあるときに合わせて参考にしてください。

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メリット③ 社会貢献ができ、やりがいがある

縁の下の力持ちであるインフラエンジニアの支えるシステムは、社会にとって重要なシステムばかりです。

官公庁などの公共事業・社会インフラ・金融・文教・製造業・流通・ヘルスケアなど担当する顧客の分野も多岐に渡ります。

また、インフラシステムは予算の大きなプロジェクトが多く、相手にするお客さんも日本を代表する大企業がずらりと並びます。

それだけ今の企業はIT投資に積極的になっています。

市場の成長や社会への貢献を感じられる仕事なので、そういった点でインフラエンジニアの仕事はやりがいを感じやすいです。

デメリット① 運用・保守業務は夜勤がある

インフラエンジニアの仕事は、フェーズごとに業務内容が変わるということを先ほどご説明しました。

運用・保守や保守のフェーズでは、システムの故障やトラブルにも対応しないといけないため、深夜も含めた交代生で働くエンジニアも存在しています。

ただ、24時間体制で働いているインフラエンジニアは全体の割合からするとごく一部です。

夜勤が合わない人は、自分のキャリアを考えながら選択していきましょう。

私もインフラエンジニアとして10年近くの経験がありますが、夜間のシステム変更作業は年に数回あるものの、交代生の夜勤勤務はしたことがありません。

デメリット② キャリアアップしないと年収が上がらない

IT業界で共通していることですが、キャリアアップをしていかなければ年収アップをすることができません。

スキルアップができない現場に回されてしまい、そこで何年も勤務していると転職もし辛くなってしまいます。

会社に属しているだけだと感覚が麻痺してしまうこともありますが、一人のインフラエンジニアとして、市場価値を高めることを意識して働くことをが大事です。

デメリット③ 向上心が行動力がないとスキルアップできない

インフラエンジニアのスキルは、向上心や行動力がなければ絶対に身につきません。

デメリット②でご説明した「キャリアアップしないと年収アップができない」という点にも共通していますが、スキルアップできない現場に回されてしまうと平気で2年や3年を無駄に費やしてしまいます。

まずは社内でスキルアップができる仕事を積極的に希望しましょう。

これは声を大にして主張しないと残念ながら流されてしまいますので、遠慮せずに発言していきましょう。

もし社内にスキルアップできそうな仕事がなければ思い切って転職することをオススメします。

私はインフラエンジニアになって最初の4年間で2度も転職をしました。

転職によってやりたい仕事や年収アップを勝ち取ることができたため、行動力が絶対に必要だと確信をもっています。

未経験からインフラエンジニアになる方法の比較【おすすめ3選】

未経験からインフラエンジニアになる方法は、大きく「ITスクール」・「独学&転職サイト(エージェント)」・「職業訓練校」の3通りがあります。

私自身は東京都のハローワークが斡旋する職業訓練校からインフラエンジニアになりましたが、今おすすめするなら無料ITスクールです。以下にそれぞれ理由をまとめます。

インフラエンジニアになる3つの方法

方法オススメ度費用メリット・デメリット
無料ITスクール0円〜
  • プロから学んで確実に就職できる
  • 実機操作など応用的な訓練ができる
  • CCNAやLinuCの資格取得支援制度がある
独学&転職サイト書籍・資格費用など
  • うまくいけば最速で就職することができる
  • 独学での勉強や資格取得はハードルが高い
  • 就職に失敗して諦めてしまう可能性もある
  • 全て自費
ハローワークの職業訓練校書籍費用
  • 希望の時期にインフラエンジニア向けのクラスが開講されるかは運次第
  • 雇用保険や職業訓練手当で生活費が保証される
  • 訓練期間が6〜12ヶ月など長い

インフラエンジニアの無料ITスクールに通う ★オススメ

未経験からインフラエンジニアを目指す方には、無料のITスクールに通うことを1番強く推奨しています。

無料ITスクールには、無料でプロから直接学べること、実機を操作できること、資格取得支援があること、就職支援を受けられることなど、たくさんのメリットがたくさんあります。

インフラエンジニアにおすすめのスクール3選

有料ではなく無料のITスクールがオススメです。

ただ、無料ITスクールは注意していただきたい制約事項もありますので、通う前に必ず下記の記事を参考にしてください!

人によって通うべきスクールが違ってきますので、個人に合わせた選び方まで解説していますよ。

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独学(本・資格など)で学び転職サイトやエージェントを利用する

書籍や資格取得でインフラエンジニアの技術について学び、転職サイト転職エージェントで就職活動を行う方法があります。

ただ、インフラエンジニアの技術は簡単ではないため、いきなり独学で始めても勉強がうまく進められず挫折してしまう危険性があります

未経験の方の場合、初めはITスクールなどでプロに教えてもらったほうが、断然効率がよくなります。

また、エンジニアは職務経歴を評価されるので、完全に未経験での就職活動はハードルがとても高いです。

自力で転職活動してもブラック企業の選定ができるわけがなく、スキルアップできない現場へSESで放り出されて搾取される可能性も結構高い確率であります。

一度スキルアップできない現場に配属されると、平気で2年や3年の時間を無駄にしてしまいますので、そういったリスクを回避したい方は無料ITスクールに通うことをオススメします。

先ほどご紹介した無料ITスクールの3社は、専門のキャリアアドバイザーがいることもあり、正社員での就職率はほぼ100%に近い水準です。

キャリアアドバイザーとの面談で自分の希望キャリアを明確に伝えて、インフラエンジニアとしての第一歩をうまくスタートさせましょう。

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職業訓練校からインフラエンジニアになる

最後にハローワークで行われている公共職業訓練校に通う方法もご紹介します。

こちらは私が未経験からチャレンジした時に取った方法です。

職業訓練は民間に委託しているので、通うクラスや時期によって質の差が運次第になりますが、私の時は一応インフラエンジニアとして現場経験が豊富なプロの講師に教えてもらうことができました。

何より雇用保険と職業訓練手当の給付を受けることができたので、生活費に心配がいらなかった点が本当に助かりました。

そこで学んで自力で転職サイトから就職することができましたので、この制度に対する感謝の気持ちが大きいです。

ただ、職業訓練校はデメリットも多いので、今もう一度未経験からやり直すとしたら通わないと思います。

デメリットは、クラスが時期によって変わるので自由に選べないこと、ハローワークにはまともな求人がないこと、学習期間が半年から1年などと長すぎることなどが挙げられます。

さいごに

インフラエンジニアはIT業界で今後も需要が増え続ける、将来性のある職種です。

また、インフラエンジニアは未経験から目指しやすいこと、キャリアアップがしやすいことから、私自身も自信をもってオススメができる仕事です。

未経験からインフラエンジニアとしてスタートをすることができたら、ぜひ自分自身の市場価値を高めることを意識してキャリアアップしていってください。

自己研鑽と努力を継続すれば必ず報われる仕事です。

RPGゲームをやるような感覚で経験値をアップして、前向きなキャリアアップをしていけるといいですね。

もしこの記事を読んでいただいた方で悩みがあれば、是非「お問い合わせページ」から相談してください。

一緒にキャリアアップして切磋琢磨していければ私も嬉しいです。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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